米の直売農家の「阿部文吉」です。
燕市小池でコシヒカリを作って直売する小さな米農家です。
お米の美味しさは産地や品種で決めがちですが、実は作る人の栽培技術や田んぼの状態によって決まります。
例えば魚沼のお米がそんなでもなかったけど関東の生産者のお米が意外と美味しかったり・・・
米は日本全国で作られておりその土地の特性を知り尽くした生産者が色々工夫をして作った米の方が美味しいということがよくあります。
私は10年ほど前会社勤めをやめてから米つくりを始めました。
美味しい米を作りたいという一心で始めました。
言ってみれば素人に毛の生えたようなもんです。
なんにもわからず、始めたころは「鳥マタギ米」と呼ばれました。
これじゃだめだとネットで美味しいと思われる米を取り寄せてはその方に教えを請いました。
しかし世の中そんなに甘くはありません、電話で門前払いでした。
悪銭苦闘の連続で、納得のいく米はなかなか作れませんでした。
生意気にも自分のブランドを作って自分で売ろうとしましたが、うまくいくはずがありません。
まったく売れずに年を越せないこともありました。
米詐欺にあったり、代金を回収できずに泣いたこともありました。
それでも徐々に美味しかったよと言う声が増えてきました。
「いつもはおかわりをしないのに2杯も食べてしまいます」とか「朝はパン党だったのがすっかりご飯党にはりました」、「ふりかけをかけないと食べなかったむすこがパクパク食べるようになりました」等々。
うれしかったです。
「おかずのいらないコシヒカリ」とはなんて大げさなと思われるでしょうが、私が付けたキャッチコピーではありません。
食べられた多くのお客様からつけて頂きました。
「つばめ返し」は当初燕市のふるさと納税に採用されたことからその名を付けました。
これまでは、地場産や、県外のこだわりスーパー、ネット通販、燕市のふるさと納税等でお世話になってきました。
最近になって地元の方から「米ありますか」と言う声を多くいただくようになり、2年ほど前から手作りのチラシで30㎏玄米の直売を始めました。
おかずのいらないコシヒカリ「つばめ返し」は農薬と化学肥料を慣行稲作の50%に抑えた新潟県認証の特別栽培米です。
私はサラリーマン時代にオーガニック食品を扱う部門で働いていたことがあります。
その時身に染みて感じたのは食品は薬やサプリメントではない、いくら安心安全な食べ物であっても美味しくなければ継続して買われないことを実感しました。
毎日食べるものこそ「美味しさ」が大事だと思いました。
美味しさの秘密(そんなに大げさではありませんが)は、スーパーから出る魚のアラに米ぬかを混ぜて発酵させて作った魚ボカシ肥料(この画像は柏崎の工場です)と
新潟の酒蔵で出る酒かすを乾燥させたものを春と秋に田んぼに入れて土づくりをおこなってコシヒカリを栽培しています。
更に海からとれるにがりや海藻から作ったボカシ肥料、稲の生育に欠かせない山のミネラル肥料等で栽培しています。
コクのあるうま味を出すために、穂が出そろったお盆の頃、枕崎産のカツオのエキスを葉っぱと穂に葉面撒布しています。
昨年の米は猛暑で米が白くなる現象が出てどうなるかなと思いましたが「例年以上に美味しかったよ」の声が多くおかげさまで完売いたしました。
今年の新米は現在栽培中で例年以上の美味しい「つばめ返し」を収穫したいと田んぼで汗を流しています。
9月末頃、お渡し可能となります。
「配達できますか?」とよく聞かれますが、申し訳ありません配達できる余裕がありません。
お手数ですが当農舎まで来ていただき、お持ち帰りをお願い致しております。
そしてお近くのコイン精米機で精米していただくのが
最も安く美味しい米を食べる方法だと思います。
新米価格は9月中旬頃、本サイトにて発表させて頂きます。
価格が確定する前ではありますが、ボチボチ予約も入っていますので、皆様からの先行予約も受けたまわっております。
長々書きましたがどうかよろしくお願いを申し上げます。
お近くに来られた際はお気軽にお電話ください。
0256-66-5361(携帯080-5064-0419)。
田んぼで農作業中でも着信があれば折り返します。
2024-07-08 08:29