商品説明

Name: おかずのいらないコシヒカリ つばめ返し10ｋｇ【送料含みます】
SKU: A01210
Price: 8000 JPY
Availability: OutOfStock

おかずのいらないコシヒカリつばめ返し
「おかずのいらないコシヒカリ」・・・なぁ〜んて大袈裟なと思われたかもしれません。「おかずのいらないコシヒカリ」は私がつけたのではありません。食べられたお客様の感想なんです。それも一人二人ではありません。多くの方がそう仰られます。「つばめ返し」のいわれは、燕市のスーパーから出る魚のアラを集めて大豆の搾りかすに米ぬかを混ぜてバチルス菌・乳酸菌で発酵分解して作った有機アミノ酸肥料を燕の田んぼに返して米を作るところから「つばめ返し」と名付けました。

米作りは「苗半作」といわれ苗をいかに育てるかが重要です。ハウス内に枠を作りそこに水を貯めてごく浅いプールを作るとこからプール育苗と言われています。ガッシリとして根張りの良いずんぐりむっくり苗を作ります。約3週間で15cm2.5葉で田植えをします。

魚のアラ、カニ・エビ殻に米ぬか、もみ殻薫たん等を混ぜバチルス菌・乳酸菌等で発酵分解させて作った有機アミノ酸肥料を使います。発酵する事をボカシというところから「ボカシ肥料」と言います。
魚のアラで作った肥料
この肥料は魚の匂いが強くします。好き嫌いがありますがこの匂いが好きです。いかにも天然の肥料と言う感じです。肥料撒きをしたあとは体に沁みついた匂いから家族から「肥料撒いたね」と言われます。

田んぼに有機アミノ酸肥料や生育に欠かせないミネラル肥料を田んぼに入れて「田打ち」を行います。田んぼの天地を返し土内に空気を入れ根が深く張るように田んぼを15cmを目安に打ち起します。稲の根は田打ちの深さしか根を張りません。浅く打っている田んぼは根を見るとみすぼらしいです。

田植えは連休に行います。カミサンの弟を頼んで3日かかります。田植えは雨が降ってもやれますが、風が吹くとなかなかうまくいきません。特にここ小池は西からの強い海風が吹きます。せっかく植えても風によって抜けてしまうんです。こしいぶきの早生品種は坪あたり60株で植えて、コシヒカリは50株か45株で植えます。コシヒカリは広々とした所に植えるから根も深く広く張り栄養分をたっぷりと吸上げます。小苗にするのは分けつをそこそこ取る為です。浅植えにすると株元が開き易く日光を取り込む為です。

肥料を買ってる誠商店の社長と奥さんが1週間に1回、生育調査を行ってくれます。草丈・一株の茎数・葉っぱの枚数・葉の色の4項目です。この数字を時系列にみて稲の栄養状態をみて生育管理を調整します。それだけでは細かい変化を読み取ることができないので私は1日3回はそれぞれの田んぼの状態を見て回っています。なので1日かけて出かけると言う事はほとんどありません。

これは溝切機と言う機械にまたがって溝を切っているところです。あるていど田面を乾かして切らないとしっかりとした溝がきれません。特に私は太っているのでなおさらです。但しあんまり乾かし過ぎると溝が切れません。その際は水を入れるとうまく切れます。

つまり田んぼの中に水の通り道というか小さな川を作るようなものです。田んぼを乾かしたい時や田んぼに水を入れたい時にあると便利なんです。この溝切の後に水を入れ中期深水のスタートです。
株元が開く
6月の中旬から末まで精一杯水を張ります。残念ながらここ小池は旧式の田んぼと用水でなかなか深水にできません。それでも精いっぱい張るとご覧のように株元が扇形に開き茎も水圧に負けまいとして太くなります。こうなれば米作りはうまくいったも同然です。日光が稲全体にあたり光合成が活発に行われおいしいお米がとれます。株元が黒くなってるのは深水を行ったという勲章のようなものです。
途方に暮れる
私は米作りを行ったのは6年位前からです。最初は全く何もわからず手探りの状態でした。田んぼを間違えて隣の田んぼに肥料をくれたりしました。収量も少なかったり稲を倒したりもしました。途方に暮れたのも2度や3度ではありませんでした。写真はいつの年だったか忘れましたが、誠商店のの社長と田んぼに入って茫然としている姿です。

ちょうど七夕の頃の稲姿です。6月30日がコシヒカリの最高分けつ期です。この日迄は稲は自分の体つくりに専念します。そして7月に入ると生殖成長記に入ります。つまり子孫を残す為に子作りの期間に入るのです。もう10日もして稲の茎の下部を割ってみると穂の赤ちゃんが確認されます。

私は年間2体の案山子を作ります。4年位続けていますから８体作ったでしょうか。昔親父が作っていたのはあり合わせの棒を縛って着なくなった古着やコヤシ袋を着せた粗末なモノでした。が、それはそれなりに味わいがあり時々思い出します。
茎が太く稲穂も充実
茎が太く穂長もあり、たわわに稔った稲穂がアーチを描いています。畦につきそうですが持ちこたえています。そして大きな特徴は上位２〜３枚の葉がこの時期なってもまだ青々としていることです。つまりまだ盛んに光合成を行いでん粉を貯め込んでいるのです。普通はこの時期黄金色になりもう登熟活動は終わっています。

いよいよ稲刈りです。ケイ酸が効いてる稲体ですからバリバリと硬くコンバインで刈るのも一苦労です。この作業時コンバインに上がってみる光景は絶景です。春からの作業が思い起こされます。本当にあっという間の出来事です。考えてみれば1年に1回しか米は作れないのです。だから私は1年で5パターン位のコシヒカリを栽培します。そしてその味の違いを確かめて次の年にむかいます。

つばめ返し

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